山形市でことし2月に発生した死亡ひき逃げ事件で、歩行者の男性を死亡させた罪に問われた運転手の男の初公判が25日、山形地方裁判所で開かれました。男は「間違いありません」と起訴内容を認めました。 この裁判は、山形市江南4丁目の無職・関口隆被告(56)がことし2月18日、市内のコンビニエンスストアの駐車場で当時88歳の男性をピックアップトラックと呼ばれる車でひいて死亡させた罪に問われたものです。 事件当時、関口被告の車は目撃者の制止を振り切りそのまま現場から立ち去っていて、警察はひき逃げをした道路交通法違反の疑いでも逮捕しましたが、ひき逃げの疑いについては山形地方検察庁が現在、処分保留として捜査を進めています。 25日午前、山形地方裁判所で開かれた初公判で関口被告は、男性をひいて死亡させた過失運転致死罪について「間違いありません」と起訴された内容を認めました。 裁判では、検察側が今後、ひき逃げの罪について追起訴を検討していることを明らかにしました。 一方、関口被告の弁護士によりますと、関口被告はひき逃げについて逮捕後から一貫して「ぶつかったことに気付かず事故の目撃者から制止されたことも気付かなかった」と否認しているということです。