札幌市豊平区の住宅で住人の男性から現金を奪い、けがをさせたとして逮捕された男が、「窓ガラスをハンマーで割って侵入した」と話していることが新たにわかりました。 千歳市の建築作業員、鈴木陸容疑者25歳は10月5日、札幌市豊平区の住宅で住人の79歳男性を粘着テープで縛ってけがをさせ、現金3万円を奪った疑いが持たれています。 室内には犯行に使われたとみられるハンマーと手袋、粘着テープが残されていて、警察が押収しました。鈴木容疑者は、ハンマーなどについて「自分で買った」と話しているということです。また、「闇バイトに応募した」という趣旨の供述をしているほか、手口も似ていることから、警察は関東で相次ぐ緊縛強盗事件との関連を慎重に調べています。 いま全国で問題となっている闇バイト。関東では闇バイトで集まった実行役による強盗事件が相次いでいて、殺人事件に発展したケースもあります。 実際にどのように募集しているのか、例を見ていきましょう。 xで「高額バイト」と検索するとこのような投稿が出てきます。運び屋を意味する「運び」や「単発バイト」「副業」などの文字もあります。警察によりますとこうした文字が入った投稿は闇バイトの可能性が高く、犯罪者になる危険や逮捕される危険があり、応募しないよう呼びかけています。 北海道内でも、VTRでお伝えした強盗事件のほかに、その予兆とみられる事案も起きています。 10月14日、千歳市の住宅に「札幌のお菓子業者です。ケーキ買いませんか」と男が訪ねてきたそうです。男はケーキやカタログなどを持っておらず、住人が不審に思い警察に相談しました。男はこの周辺の住宅を複数件訪問していたということです。 警察は、こうした訪問は「ニセ業者」で強盗事件の下見に来ている可能性があるとして、チェーンをつけたりインターホン越しで対応し家に入れないよう注意を呼びかけています関東では水道の点検などを装って訪問し、家の間取りや家族構成などを把握して強盗の準備をすすめるケースがあるそうです。 不審な訪問者には十分注意してください。