タレント、堀ちえみ(58)の公式ブログに1万6004件のメッセージを送信し、ブログの管理業務を妨害したとして、偽計業務妨害の罪に問われた女性被告(47)の第1回公判が30日、東京地裁で開かれた。 起訴状などによると、 2023年4月から24年7月、ブログのコメント機能で大量のメッセージを送信。管理会社がブログに公開するメッセージを選別する作業を困難にさせ、業務を妨害したとしている。警視庁は今年1月、ブログや掲示板に堀を中傷する投稿をしたなどとして、侮辱と脅迫の疑いで逮捕。2月には偽計業務妨害の疑いで再逮捕していた。 証言台に立った被告は横倉雄一郎裁判官の身元確認で本籍地を聞かれると「分かりません」と小声で証言。起訴事実の認否では無言になり、弁護人は「人前では声が出なくなる」と説明。「起訴事実はおおむね認めるが、業務を妨害する意図はなかった」と続けた。 被告はこれまでの調べに対して「堀の元ファン」などと話しているという。堀は19年に舌がんと食道がんの手術を受けており、送信内容は「どの顔もゆがんでいる」などといった趣旨のものもあり、愛犬や夫など家族への中傷もあるという。捜査関係者らによると、昨年8月には警視庁の捜査で端末が押収されたが、被告は今年1月まで送信を継続。何らかの形で別の端末を入手し、通信手段は商業施設などの無料Wi-Fiを使用していた可能性もあるという。