神奈川県警「必要な措置講じた」 川崎の事件、被害者家族は反発

川崎市川崎区の住宅で岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)が遺体で見つかり、元交際相手の白井秀征容疑者(27)が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、神奈川県警は3日夜、白井容疑者からの暴力行為などについて、岡崎さんから寄せられていた相談への対応状況を報道機関に説明した。 県警は「必要な措置は講じていた」と説明するが、家族は「捜査の方法が間違っている」と反発している。 県警の説明によると、岡崎さんから最初に相談があったのは昨年6月。「彼氏とけんかになった」との通報で、警察官が対応し、岡崎さんは祖母宅に避難した。 その後にも複数回の相談があった。昨年12月に入ってからは、「元交際相手が家の周りをうろついていて怖い」「自宅周辺をパトロールして欲しい」などと、より深刻な内容になった。 警察官が祖母と暮らす自宅に駆けつけて、白井容疑者と連絡をとらないことや、相手の所に行かないことを助言したという。 同月20日、岡崎さんの行方がわからなくなった。同居の祖母にはSNSで「少し出かけてくる」とメッセージが入った。 同月22日、祖母が「自宅のガラスが割られている」と通報。駆けつけた警察官に、岡崎さんと連絡がつかないことを相談したという。 県警は同日中に白井容疑者の自宅を訪ね、任意で事情を聴いた。翌23日、岡崎さんの父親が行方不明者届を出した。 県警は、岡崎さんが行方不明になって以降、白井容疑者から計7回事情を聴き、白井容疑者の自宅などを任意で3回確認したという。

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