「恥を知れ」神奈川県警Xに批判コメント殺到 川崎死体遺棄事件で説明求める声 抗議動画も拡散

川崎市内の住宅で一部白骨化した遺体が見つかった事件に関連して、亡くなったアルバイト岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)からストーカー被害の訴えがあった神奈川県警の対応をめぐり、所轄の臨港警察署などの公式X(旧ツイッター)には4日までに、抗議のコメントが殺到する事態となった。 事件では、岡崎さんの元交際相手、白井秀征容疑者(27)が3日、滞在先の海外から帰国したところ任意同行を求められ、同日夜、死体遺棄容疑で逮捕された。白井容疑者は岡崎さんへのストーカー行為に絡み、県警から複数回口頭で注意されていたが、当初県警は、岡崎さんからストーカー被害の相談を受けた認識はなかったとの立場を説明。岡崎さんの家族は「警察の捜査が間違っていたから娘が亡くなった」と県警を批判している。 臨港署のXでは、詐欺などの注意喚起をした4月17日の最新の更新に150件を超えるコメントが集まった。「今回の事件どう責任とるんですか?」「どういう経過から『事件性はない』と判断したのか、ちゃんと説明するべき」「人殺しを助長したとしか思えないし、人殺しを容認したとしか思えない。恥を知れ」「記者会見をするなどして、なぜ対応しなかったのか、経緯を説明するべきだと思います」など、その多くが県警の対応への批判や、会見、説明を求める内容などになっている。 またSNSでは、臨港署とみられる署内に多数の人物が抗議に訪れている様子を映したとする動画が拡散。「地域課」と看板がかけられた部署で、2人の担当者に対して多くの人物が抗議する様子が伝えられた。また別の場所で同じ担当者2人が、別の人物から「なんだあの会見。『家族から苦情は受けてません』。うそばっかり会見しやがって」「こっちは命が亡くなっているのだ」などと抗議を受ける、複数の動画がアップされた。 県警の生活安全総務課のXでも映画「パリピ孔明」とコラボした防犯ポスターを告知する固定投稿に80件超、詐欺の注意喚起をする最新投稿にも60件を超えるコメントが寄せられ、多くが今回の事件への対応を疑問視する内容となっている。 白井容疑者の逮捕容疑は昨年12月20日ごろから今年4月30日、川崎市の自宅に岡崎さんの遺体を遺棄した疑い。県警は4月30日、ストーカー規制法違反容疑で白井容疑者の自宅を家宅捜索した際、床下にあったバッグから遺体を発見。司法解剖では、焼かれたような痕跡も確認された。県警は3日、遺体は岡崎さんと確認されたと発表した。 県警側は、当初の対応に問題がなかったかどうかは、今後の捜査で全容を解明することで確認するとしている。

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