「習近平独裁政権に立ち向かえ」中国で女性教授2人の署名で声明 学生らに民主と自由訴え

「小さな火種が草原を焼き尽くす」─。こう題して中国共産党政権を批判した声明文が中国内外のネット上で拡散され、注目されている。華南理工大(広東省広州)の学部長などを務める女性教授2人の写真と署名付きで、学生らに「民主主義と自由のために戦う」よう呼び掛けているためだ。台湾の中央通信社などが報じた。 声明は、普通選挙の導入によって国民を代表する政府を選出すること▽国民の知る権利の回復▽法治社会の構築や恣意(しい)的な逮捕の禁止─などを求めている。 その上で、「われわれは中国が噓と暴力に満ちた国ではなく、自由、民主主義、法の支配、正義に満ちた社会になることを望んでいる」と強調。学生らに対し、「習近平独裁政権に立ち向かい、民主主義と自由を求めて戦いましょう!」と訴えている。 1989年に民主化を求める学生らが武力鎮圧された天安門事件にも言及し、「中国近代史で最も悲惨な時期だが、厳しく検閲され、若い世代がこの歴史的事実を学ぶことはほとんど不可能」だと指摘した。 声明文は4月28日に公開された。教授2人の名前や身分証番号などに加え、署名も記されている。中央通信社によれば、同じ名前の教授2人が大学に在籍しているが、実際に2人が声明文を出したのかの真偽は確認されていない。

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