きのう夜、東京メトロ南北線「東大前」駅で乗客らが刃物で襲われ、男が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された事件で、男は最初に切り付けた男性を追いかけるように車内に入り、再度切りつけていたことがわかりました。 殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された戸田佳孝容疑者(43)はきのう夜、東京・文京区の南北線「東大前」駅で、男性(20代)の頭などを中華包丁のような刃物で切り付け殺害しようとした疑いがもたれています。 警視庁によりますと、男性のほかにも戸田容疑者を取り押さえた際にネパール国籍の男性(30代)が右手の人差し指を切られたということですが、いずれも意識はあるということです。 その後の捜査関係者への取材で、電車内の防犯カメラには戸田容疑者がホーム上で男性(20代)の頭を無言で切りつけ、その後、逃げる男性を追いかけるように車内に入り、再度切りつける様子が写っていたということです。最初に切りつけてから確保されるまでは1分にも満たない、短時間の犯行だったということです。 戸田容疑者は取り調べに黙秘しているということですが、けがをした乗客と面識はないとみられ、警視庁が動機などを調べています。