川口クルド人5回目難民不認定、民放記者も追及 鈴木法相「事実なら不適切」翌日逮捕判明 「移民」と日本人

埼玉県川口市に長期滞在するトルコ国籍のクルド人男性の5回目の難民認定申請が不認定となったケースについて、鈴木馨祐法相の閣議後記者会見で質問があり、鈴木氏は「もしそうした事例があれば極めて不適切で遺憾」と述べた。男性はその後、同居女性への傷害容疑で逮捕されていたことが判明、鈴木氏の今後の発言が注目される。 質疑があったのは今月18日。民放テレビ局の記者から「川口市ではクルド人が難民申請を5回却下された状態で20年以上も日本に滞在している事例もあるが、この状況をどう受け止めているか」と問われた。 この問題は産経ニュースが16日に報道したが、他の新聞やテレビなどのメディアがクルド人の不法滞在について取り上げるのはめずらしい。昨年6月に改正入管難民法が施行され、3回目以降の難民申請の人について強制送還できるようになったにもかかわらず、5回目も不認定の男性が確認されてもなお、報じたメディアはほとんどない。 鈴木氏は「個別の案件を前提としたものは回答を差し控える」とした上で「退去強制が確定した外国人は、速やかにわが国から退去することが原則だ」と一般論を繰り返した。 一方で、3回目以降の人を強制送還できるようになったことにみずから触れ、「施行前の申請は経過措置により、手続きが終わるまで一律に送還することができないという事情はご理解いただきたい」と説明。 「難民申請を5回却下された状況で20年以上も日本に滞在しているというが、もしそういった事例があれば極めて不適切で極めて遺憾だ」と述べた。 記者会見後の翌19日、このクルド人男性が同居女性への傷害容疑で逮捕されていたことが判明。事態がより深刻になっており、鈴木氏の今後の国会や記者会見での発言が注目される。

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