名古屋市発注の観光プロモーション事業の随意契約を巡り、業者側に便宜を図った見返りに現金を受け取ったとして、愛知県警は8日、収賄の疑いで、同市観光交流部の元担当課長大塚勝樹容疑者(62)を逮捕した。賄賂を渡したとして、贈賄の疑いで、広告会社「ニック」(同市)の取締役桑原清美容疑者(54)も逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、大塚容疑者は、同市への誘客を図る観光プロモーション担当の課長などを務めていた2023~24年、同社との間で業務委託の随意契約を繰り返し、見返りに現金を受け取った疑いがある。額は数十万円に上るとみられる。