「生命保険も解約して送金を」SNSに誘導され“警察官”などからウソ話 2770万円だまし取られる 北九州市の70歳の女性が被害 福岡

「あなたの資産を調査する必要がある」などと警察官や検事を名乗る男からのウソの話を信じ込み、福岡県北九州市の70歳の女性が現金2770万円をだまし取られていたことがわかりました。 若松警察署によりますと3月26日午前10時ごろ、北九州市若松区の無職の女性(70)の自宅の固定電話に、NTT社員を名乗る男から電話があり「あなた名義で携帯電話が契約されている」などと言われ、その後、上野警察署の警察官を名乗る男から電話があり「あなた名義で携帯電話が契約されていて、その携帯電話が詐欺に使われていた」「犯罪にあたる可能性があり今後、検事から連絡がある」などと言われました。 その後、女性はSNSに誘導され、携帯電話には警察官や検事を名乗る男から「口座凍結されるおそれがあるため、あなたの資産を調査する必要がある」「今、加入している生命保険等も解約して送金してもらう必要がある」「潔白が証明されれば、全て返金するので心配いらない」などのメッセージが送られ、これを信じた女性は4月25日から27日にかけて3回にわたり、指定された口座に合計2770万円を振り込み、だまし取られたということです。 警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに ▽警察官が「SNSで事件の内容を伝えること」「捜査のためにお金を送金させること」は絶対にありません ▽「資金洗浄(マネーロンダリング)」「逮捕状」「犯人を逮捕したら」「SNSで取調べ」「資金調査」のワードが出たら電話をすぐに切りましょう などと注意を呼びかけています。

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