きのう千葉市の路上で高齢の女性が殺害された事件で、逮捕された中学3年の男子生徒が、「誰でもいいから殺してやろうと思った」と話していることが分かりました。 高柳光希キャスター 「静かな住宅街のこちらの一角で、女性が血を流して倒れていたということです」 きのう午後5時すぎ、千葉市若葉区の路上で、近くに住む無職の高橋八生さん(84)が頭から血を流して倒れているのが見つかり、その後、死亡しました。 現場を目撃した近所の人 「その辺で人だかりができていた、警察とか消防とか。倒れていたのは見ていた。一生懸命、こうやって(心臓マッサージ)やっていたよ」 高橋さんを知る人 「ご挨拶したら必ず笑って、優しい静かな方だったと思います」 警察によると、きのう夕方までは自宅にいたという高橋さん。しかし、午後11時すぎ、家族から「自宅に帰ってこない」などと届け出があったといいます。 その後、高橋さんの背中に刺し傷があり、警察は殺人事件と断定。捜査関係者によると、刺し傷は複数あり、争った時にできる傷、防御創はなかったということです。 現場では、指紋を採取したり、足跡を調べたりする鑑識の様子が確認できました。 事件を受けて、近くの小学校では、保護者に対し生徒の安全確保が呼びかけられました。 近所に住んでいる人 「(小学校から)連絡がきて、欠席扱いにならないのでということだったので、ちょっと(子どもが)怖がっていたので休みにすることにした」 警察は現場近くに住む15歳の中学3年の男子生徒の身柄を確保し、事情を聴いていましたが、防犯カメラなどの捜査から事件に関与した疑いが強まったとして、きょう午後、殺人容疑で逮捕しました。 男子生徒は刃物のようなもので高橋さんの背中を刺して殺害した疑いがもたれていて、警察は自宅から刃物を押収しているということです。 男子生徒は取り調べに対し、容疑を認めているということです。 また、捜査関係者によると、こう話しているといいます。 男子生徒 「誰でもいいから殺してやろうと思った」 2人に面識はなく、捜査関係者によると、高橋さんは現金を所持していたということで、警察が事件のいきさつを調べています。