30年前、日本が震えた“1995年”という特別な1年を振り返る 歴史的瞬間を最前線で捉えたカメラマンたちの証言<カメラマンが捉えた1995>

BSフジが、5月18日(日)夜6時より特別番組「カメラマンが捉えた『1995』〜すべては30年前から始まった〜」を放送する。1995年という激動の年に訪れたさまざまな歴史的瞬間を最前線で記録したカメラマンたち。当時撮影した貴重な映像とともに、30年の時を振り返る。災害への備え、テロ対策、デジタル社会の到来、経済変動への対応…現代社会が抱える問題の起源を理解し、未来への指針を得るための記録となる。 ■激動の“1995年” 1995年――それは日本が震えた激動の1年。阪神・淡路大震災の瓦礫の街から、地下鉄サリン事件の恐怖の朝から、Windows 95が開いた新しい社会から、1ドル79円の衝撃から、そしてメジャーリーグに挑んだ野茂英雄の雄姿から…カメラマンたちはレンズ越しに、時代の分岐点を見つめていた。 あの年、日本は何を失い、何を得たのか。そして私たちは、経験からどのような教訓を学び、これからの社会をどう築いていくべきなのか。映像と証言で辿り、伝え、考えていく。 ■【当時を知るカメラマンの証言と映像】 ◆「命を落としていたかもしれない」—安部裕カメラマン(地下鉄サリン事件) 報道現場で直面した生死の境界線とは。密着取材中の女性救急隊員がサリンを吸って倒れる様子を目撃した安部カメラマンが、スクープと安全のはざまで感じた葛藤。その経験が報道への姿勢を変えた理由を語る。 ◆「生涯忘れることはできない」—前川勇二カメラマン(阪神・淡路大震災) なぜ30年経っても消えない記憶なのか。報道ヘリから見下ろした神戸の被害状況、特に長田区から立ち上る黒煙の光景が前川カメラマンの心に刻まれた理由とは。カメラマンだからこそ感じた被災地の現実について振り返る。 ◆「当時は富士山の美しさすら感じなかった」—秋本泰男カメラマン(オウム真理教取材) 緊張感に包まれた逮捕劇の舞台裏。麻原彰晃逮捕の瞬間を撮影した秋本カメラマンが、30年ぶりに旧上九一色村を訪問する。霧に包まれたサティアンで逮捕の瞬間を待ち構えた緊迫の状況と、周囲の美しい風景さえ目に入らなかった理由について語る。 ◆「批判の中で黙々と努力する姿に感動した」—松本克巳カメラマン(野茂英雄投手のメジャーリーグ挑戦) なぜ野茂投手の姿に心を動かされたのか。前例のない挑戦に対する批判の中、黙々と努力する野茂の姿を記録した松本カメラマンがカメラを通して見た野茂の知られざる素顔。そして勝利の瞬間に交わしたハイタッチに込められた思いを明かす。 ◆「ちゃんと伝え続けること、やめないこと」—吉川浩也カメラマン(阪神・淡路大震災) 一家族を25年間撮り続けた理由とは。震災遺族の長谷川さん一家の日常を四半世紀にわたり記録し続けた吉川カメラマンが、震災で家族を失った悲しみと、それでも前に進む強さを映像に残し続けることで見えてきた“報道の本質”を語る。 ■【番組企画・総合演出 石黒雄太コメント】 テレビ報道の最前線で撮影するカメラマンの映像と証言を基にした番組制作を長年考えてきました。今年は1995年から30年の節目を迎えます。1995年は、地下鉄サリン事件や阪神・淡路大震災、野茂英雄投手のMLB挑戦など多くの出来事がありました。 当時10歳だった私も、これらのニュースは鮮明に記憶に残っています。地下鉄サリン事件や阪神・淡路大震災のような未曾有のニュースに遭遇した時に、一体私に何ができるのか。本職がカメラマンである私自身、先輩カメラマンを取材しながら改めて考えさせられる機会になりました。 この番組を通じて、視聴者の皆様にも映像の持つ力を感じていただければ幸いです。

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