県が発注した道路補修工事をめぐる贈収賄事件についてです。 秋田地方検察庁は16日付で県職員の男を収賄の罪で、青森県五所川原市の会社社長の男と、潟上市でその会社のセンター長だった男を贈賄の罪でそれぞれ起訴しました。 収賄の罪で起訴されたのは県秋田地域振興局建設部の保全・環境課に所属していた齊藤一人被告56歳。 贈賄の罪で起訴されたのは青森県五所川原市にある建設会社大成産業の社長長谷川武哉被告81歳と、潟上市にある大成産業の秋田木材加工センターのセンター長だった御所野富雄被告77歳です。 起訴状などによりますと、3人は2022年度の県発注の道路補修工事をめぐり、齊藤被告が転落防止柵をこれまでの鋼材加工品から秋田地域振興局管内で大成産業だけが取り扱う木材加工品に変更し、受注できるようにしました。 また、別の転落防止柵の補修工事についても下請けとして大成産業をあっせん。 その見返りなどとしておととし5月、秋田市内で現金200万円をやり取りした収賄と贈賄の罪に問われています。 警察のこれまでの調べで、齊藤被告は数年前に御所野被告と知人関係になり、その仲介を受けて長谷川被告と知り合っていたことがわかっています。 齊藤被告は、受け取った現金200万円を飲食などに使ったということです。 県発注の工事をめぐっては、2022年度に齊藤被告と同じ部署にいた元職員が、業者から業務をあっせんした見返りに現金を受け取っていたとして去年8月に逮捕・起訴され、その後有罪判決を受けています。