東京・歌舞伎町を拠点に若者の支援などを行う公益社団法人「日本駆け込み寺」の事務局長の男が、コカインを所持したとして、麻薬取締法違反の疑いで警視庁に現行犯逮捕されていたことが19日、分かった。 男は田中芳秀容疑者(44)。捜査関係者によると、18日午後5時30分ごろ、東京都新宿区大久保の路上でコカイン1袋を財布の中に所持した疑いが持たれている。調べに対し「自分で使うために持っていた」と容疑を認めている。 田中容疑者と一緒にいた20代の女も薬物反応があり、コカインを使用した疑いで緊急逮捕された。女は日本駆け込み寺の相談者で、警視庁は田中容疑者が女に薬物使用を勧めたとみて捜査を進めている。 逮捕を受け、日本駆け込み寺の玄秀盛代表理事は産経新聞の取材に、「少年少女を見守る立場の人間としてあってはならないこと。事実であれば許されることではなく、活動を支えてくださっている皆さまに申し訳が立たない」とコメントした。