車内でプロレス技、尻に棒…スマホに暴行動画 職場いじめの末に殺害か 列車自殺強要事件

東京都板橋区の東武線踏切で昨年12月、男性が列車にはねられ死亡した事件で、警視庁捜査1課は8日、男性に自殺を強要して殺害したとして、殺人と監禁の容疑で男性の元同僚の男4人を逮捕した。 逮捕されたのは、東京都小平市の塗装会社「エムエー建装」社長の佐々木学容疑者(39)=同市栄町=と、いずれも社員の島畑明仁(34)=板橋区大門、野崎俊太(39)=東大和市狭山、岩出篤哉(30)=小平市仲町=の3容疑者。 逮捕容疑は昨年12月2日午後11時40分ごろ~3日午前0時ごろ、同社元社員、高野修さん=当時(56)=を車に乗せて監禁した上、板橋区徳丸の東武線踏切に立ち入らせて列車と衝突させ、殺害したとしている。 捜査1課などによると、容疑者4人は2日午後10時ごろ、板橋区西台の高野さん宅を訪問。同11時40分ごろに自宅近くのコンビニエンスストア駐車場で佐々木、岩出両容疑者が立ち去り、島畑、野崎両容疑者は高野さんを車に乗せた。両容疑者と高野さんは東京都と埼玉県を結ぶ笹目橋に数分ほど滞在した後、現場踏切へ向かったことが確認されたという。 高野さんは同社に平成26年ごろから勤務。令和2年8月に一度退職したが、翌年2月から5年10月まで再び勤務していた。 捜査1課が逮捕前に調べた容疑者らのスマートフォンには、高野さんが容疑者らから車の中でプロレス技をかけられたり、尻に棒を突っ込まれるなどの暴行を加えられる様子を収めた動画があったという。 同課は、容疑者らが日常的に職場いじめを重ねた末に高野さんを殺害したとみて追及する。

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