税務署に虚偽の確定申告を行い還付金あわせて約570万円をだまし取ったとして県警は5月21日までに男女10人を詐欺などの疑いで逮捕しました。 詐欺などの疑いで逮捕されたのは、東京都港区の自称・自営業の小笠原淳容疑者(40歳)、住居不定・無職の17歳の少年など10代から40代の男女あわせて10人です。 県警によりますと10人は2024年4月から2025年3月までの間オンラインで確定申告が可能な「e-Tax」で東京や栃木、愛媛、沖縄の4つの都県の税務署に対し「個人事業主として900万円の収入があった」などと虚偽の内容を記載した確定申告書を提出し、還付金あわせて約576万円をだまし取った疑いがもたれています。 グループの主犯格は小笠原容疑者と見られていて10人はSNSを通じてやりとりを行いe-Taxで必要なIDとパスワードを入手する者、虚偽の確定申告をする者と役割分担して犯行に及んでいたとみられます。 逮捕された10人のうちの2人は去年、偽のロレックス腕時計をブランド品買取店に持ち込んで現金をだまし取り逮捕・起訴された詐欺グループのメンバーで、県警は事件の捜査の過程で今回の情報を入手しました。 県警はこの事件も特殊詐欺などを広域的に行う集団匿名・流動型犯罪グループによる事件とみていて、10人の認否を明らかにしていませんが、およそ数百人が犯行に関わった可能性があるとして捜査を進めています。