今年3月、札幌市西区の80代女性から不正に入手したキャッシュカードで現金100万円を引き出して盗んだとして、25歳の男が逮捕されました。 窃盗の疑いで逮捕されたのは、住所不定、無職の片岡飛稀(としき)容疑者25歳です。 片岡容疑者は、3月6日、氏名不詳の者と共謀し、札幌市西区に住む80代女性からキャッシュカード1枚をだまし取り、コンビニエンスストアに設置された現金自動預け払い機(ATM)から100万円を引き出して盗んだ疑いが持たれています。 警察によりますと、この直前、女性のもとには区役所職員を名乗る男から電話があり、女性は「医療費の還付金があります」「どこの銀行で手続きされますか」などと説明され、さらに金融機関職員を名乗る男から「口座番号や暗証番号を教えてください」「これから職員がカードを受け取りにお邪魔します」と告げられました。 話を信じた女性は、金融機関の職員になりすまして自宅に来た片岡容疑者にキャッシュカード1枚を渡し、現金を引き出されたということです。 警察は、捜査を進め、事件発生から約2か月経った5月11日に、愛媛県にいた片岡容疑者を逮捕しました。 取り調べに対し、片岡容疑者は「間違いありません」と話し、容疑を認めているということです。 警察は、片岡容疑者は詐欺グループの現金の引き出し役、いわゆる「出し子」とみて、指示役など共犯者の行方を捜査しています。