23日午後1時40分ごろ、東京都渋谷区渋谷の高層複合施設「渋谷ヒカリエ」で、催涙スプレーのようなものがまかれた。 東京消防庁によると、17人が体調不良を訴え、うち7人が病院に搬送された。いずれも意識はあるという。 警視庁渋谷署はスプレーをまいたとみられる40代の男を傷害容疑で現行犯逮捕した。詳しい状況を調べている。 捜査関係者によると、スプレーがまかれたのは7階のレストランフロア。休憩スペースのソファで、男の隣に家族連れが座ったことで「狭い」などと口論となり、男が家族連れの父親に向けて催涙スプレーのようなものを噴射した。 周囲にいた人もスプレーを吸ったとみられ、のどの痛みなどを訴えているという。 夏休みや週末で多くの人が集まる繁華街中心部に消防隊員や消防車が駆け付けるなどし、周囲は一時、騒然とした。 友人と買い物に訪れた女子大学生(19)は「ヒカリエを出て近くで買い物をしていたら騒がしくなり、消防車が来ていてびっくりした。ニュースで事件を知ったが、よく買い物に来るので怖い」と話した。