長野県大町市の職員が照明をLED化する工事の入札の情報を業者に漏らしたとして逮捕された事件で、職員は、工事の当初の計画段階から関わっていたことが分かりました。 公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕された大町市常盤に住む市の職員・牛越秀仁容疑者57歳は、23日身柄を検察庁に送られました。 調べによりますと、牛越容疑者は、市立図書館の照明をLED化する工事の入札で、去年12月、電気設備会社・信光実業大町支店の担当者に、設計額に近い金額を教え落札させた疑いが持たれています。 工事は生涯学習課が担い、当時はスポーツ課長で担当が違っていた牛越容疑者は、市の調査に対し「生涯学習課の課長から話を聞いて業者側に情報を伝えた」「軽率だった」と話していたということです。 一方、牛越容疑者は、2022年度から1年間、生涯学習課の課長を務め工事の計画当初から関わっていたということです。 2社が参加した入札の落札率は98.1%でした。 牛越容疑者と業者側は「趣味を通じて先輩後輩の間柄だった」ということで、警察が経緯や動機などを調べています。