Aリーグ(オーストラリア1部)のウェスタン・ユナイテッドは2日、所属選手が賭博関連の罪で起訴されたことをクラブ公式サイトで発表した。 オーストラリアメディア『9News』は今月1日に、Aリーグの試合での賭博不正疑惑の捜査の一環として、ウェスタン・ユナイテッドの選手を含む2人が起訴されたと報道。同クラブに所属する日本人MF檀崎竜孔が、今年4月および5月に行われた4試合における賭博不正行為に関連する10件の罪に問われていると報じ、意図的にイエローカードやレッドカードを受けることで、オンラインベッティングの結果を操作しようとした疑いが持たれていると指摘した。オーストラリア紙『ヘラルド・サン』も紙面で檀崎の写真付きで大きく報じ、起訴されたもう一名は州リーグの選手であるとしている。 また、『9News』はビクトリア州警察が先月30日にウエストメルボルン在住の24歳男性とキングスビル在住の27歳男性を逮捕したと説明。なお、2人は保釈され、7月31日にメルボルン地裁に出廷予定だという。檀崎は5月31日が25歳の誕生日のため、その前日の出来事だったことになる。 そんな中、ウェスタン・ユナイテッドはクラブ公式サイトで声明を発表。実名こそ明かさなかったものの、「週末、ウェスタン・ユナイテッドはAリーグ・メンの選手が賭博関連の罪で起訴されたことを知り、大きな衝撃と失望を感じている。私たちはこの問題を重大に受け止めており、クラブおよび試合の公平性を損なういかなる行為も強く非難する。関係当局と全面的に協力している」と所属選手が起訴されたことを認めた。 2000年5月31日生まれの檀崎は青森山田学園の出身。高校時には2度の全国選手権優勝などに貢献し、2019年から北海道コンサドーレ札幌に加わった。2020-21シーズンはブリズベン・ロアー(オーストラリア)に期限付き移籍し、リーグ戦で9ゴールを記録。2021年後半はジェフユナイテッド千葉に期限付き移籍したが、ケガの影響もあって出場は4試合にとどまった。2022シーズンに札幌へ復帰後もリーグ戦での出番はなく、2022年夏にブリズベン・ロアーへ2度目の期限付き移籍を決断。その後はマザーウェル(スコットランド)でプレーし、2023年7月からウェスタン・ユナイテッドに所属している。