女性宅に押し入ってわいせつな行為をしてけがをさせた上、連れ去ろうとしたとして、兵庫県警は8日、東大阪市の無職、相馬崇司(33)、大阪市東成区の無職、山下高志(44)の両容疑者を不同意わいせつ致傷やわいせつ略取未遂などの容疑で逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。 逮捕容疑は共謀して、6月5日午後11時ごろ、兵庫県内の集合住宅で被害者の女性(23)が帰宅した際、女性を部屋に押し込み、室内で女性の左手を刃物のようなもので切りつけ全治2週間程度のけがをさせ、床に押し倒してわいせつな行為をしたとしている。さらにわいせつ目的で連行しようとしたとしている。 県警捜査1課によると、2人は女性宅の最寄り駅周辺で女性を見つけて、後をつけた。女性が住む集合住宅はオートロック式ではなく、相馬容疑者が女性の部屋に押し入った。相馬容疑者は女性に「外に出ろ」と言って体を押すなどして連れ出そうとしたが、女性は抵抗し、逃げ出した。相馬容疑者は付近で車で待機していた山下容疑者と共に逃げたという。防犯カメラの映像などから両容疑者の関与が浮上した。 2人は6月中旬に住人の後を付けてオートロック式の玄関ドアをすり抜ける「共連れ」と呼ばれる手口で大阪府内の集合住宅に侵入し、20代の住人女性に性的暴行したとして、同月28日大阪府警に逮捕された。その後、不同意性交等致傷の罪などで起訴されている。【前田優菜】