「殺しに来た」あの日から3年…八田與一容疑者に時効なき包囲網 親友を奪われた被害男性、殺人容疑適用に「これからが本番」

バイク停車中に起きた悲劇から3年。友人を失い、自身も被害に遭った男性が、警察の新たな捜査方針を受け、いまの心境を語った。 ■友人の死から3年… 「この3年間は本当にあっという間でした。自分の人生の中でも、これからの生き方を決めていく上での一番重要なターニングポイントと言っても過言ではないぐらいです」 2022年6月29日、大分県別府市の県道で、停車中のバイク2台に八田與一容疑者(28)運転の軽乗用車が追突。当時19歳の男子大学生が亡くなり、当時20歳だった彼自身も負傷した。 生存した男性は、事故の衝撃だけでなく、親友を失った悲しみ、逃亡を続ける八田容疑者への怒りを抱えながら3年間を過ごしてきた。 「友人が亡くなってから、自分自身も背負うものもできたし、変わらなければならないと思うようになりました。前を向いて一歩ずつ、しっかり歩いていかないといけないと思っています」 ■「殺しに来ていると感じた」 2023年、OBSの取材に応じた際、男性は事件の詳細を語っていた。亡くなった友人と八田容疑者が事件直前、近くの商業施設でトラブルになっていたこと。そして友人と一緒にバイクで走行し、交差点で信号待ちをしていたとき、悲劇が起きたと証言した。 「アクセルをベタ踏みした音がして、なんやろ?と思ってバイクのミラーで見たら、ヘッドライトがすぐ近くに迫ってきていました。これはやばいと思って、友人に伝えようとしたんですけど、パッと見た瞬間、目が合った瞬間、後ろから突っ込まれました」 2人は軽乗用車に追突され、10メートル以上もはね飛ばされた。 「飛ばされた直後、周りがガヤガヤしているのが聞こえて、もうろうとしながらも友人のことを気にかけて行こうと思ったんですけど、這うことしかできなくて…そこで意識が飛びました。意識が戻ったときには救急車の中でした」 「スピードが本当に異常だったんで、ぶつけられた瞬間に『絶対アイツや』と思いました。そのぐらいなんかもう『殺しに来ているな』とすごく感じました」

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