国連人権高等弁務官、米国にICC判事への制裁撤回を要求

【AFP=時事】国連(UN)人権高等弁務官は6日、米国が国際刑事裁判所(ICC)の判事4人に科した制裁を撤回するよう求めた。制裁は法の支配に反すると指摘している。 ボルカー・ターク人権高等弁務官は声明で「米国政府が国際刑事裁判所の判事に制裁を科すという決定に深く心を痛めている」と述べ、「これらの措置を速やかに再考し、撤回するよう求める」と訴えた。 また、「国内外を問わず、司法機能を果たす裁判官に対する攻撃は、法の支配と法の下の平等という、米国が長らく支持してきた価値に真っ向から反する」と指摘した。 制裁を受けた4人の判事は、米国への入国が禁止され、米国内の資産が凍結された。 このうち2人は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に対する逮捕状発行につながる手続きに関与していた。残る2人は、アフガニスタンにおける米軍の戦争犯罪疑惑に関する調査を承認する手続きに関わっていた。【翻訳編集】 AFPBB News

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