山手線ですり未遂か、ロシア人逮捕 気付かぬうちに被害も? 「警戒を」 警視庁

JR山手線の車内で乗客のかばんから金品を盗もうとしたとして、警視庁捜査3課は16日までに、窃盗未遂容疑で、ロシア国籍の住居職業不詳、シェムシュケヴィチ・ヴィタリー容疑者(46)を現行犯逮捕した。 「チャックが閉まったかばんから盗めるはずがない」と容疑を否認している。 同容疑者は2023年4月以降、20回ほど来日しており、関与が疑われる窃盗被害が14件確認された。いずれも電車内で現金のみが抜き取られており、同課が調べている。 逮捕容疑は今月13日午後5時半ごろ、JR山手線高田馬場―新大久保駅間を走行中の電車内で、男性(19)のかばんから金品を盗もうとした疑い。 同課によると、同容疑者は左腕に掛けたシャツで手元を隠しながら男性のかばんのチャックを開けたり、ポケットに指を入れたりした。警戒中の鉄道警察隊員が現認し、身柄を確保。同容疑者は「観光目的で来た」と説明している。 現金のみが抜き取られる手口では、気付かぬうちに被害に遭っている可能性があるという。東京都内では今年1~5月、約330件のすり被害が確認された。昨年同期比で約100件増えており、同課が警戒を呼び掛けている。

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