ベトナム人女性が接客するガールズバーで無許可接待を行ったとして経営者ら17人が逮捕された事件で、警視庁保安課は入管難民法違反（不法就労助長）の疑いで、経営者のベトナム国籍、ズオン・ティ・ミン・ホン容疑者（29）＝東京都台東区＝を再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 再逮捕容疑は今年7～10月、オーバーステイや、風俗店で働くことが許可されていない在留資格のベトナム人女性16人を、風俗営業を行うベトナムバー「Queen」など5店舗で不法就労させたとしている。 同店は東京・湯島地区を中心に展開。ズオン容疑者は交流サイト（SNS）などで従業員を募集し、店には約50人が在籍していた。 従業員には留学生も多く、捜査関係者によるとズオン容疑者は、留学生は風俗営業店で働けないため、許可を取らずに営業していたという趣旨の供述もしているという。中には在留カードを偽造している従業員もいた。店は平成31年以降、約4億4千万円を売り上げたとみられる。 同課は、入管難民法違反（資格外活動など）の疑いで、従業員16人も再逮捕している。