秘書給与詐取で逮捕され、服役した元代議士の山本譲司氏。 大きな反響を呼んだ『獄窓記』(2003年、ポプラ社)に続いて出版した『累犯障害者』(2006年、新潮社)では、知的障害・精神障害などがありながら社会の支援を受けられない人が多数おり、刑務所が最後のセーフティーネットになっている問題を取り上げた。現在も、山本氏は高齢受刑者や障害のある受刑者の社会復帰支援に取り組んでいる。 本記事では、山本氏が中高生に向けて執筆した書籍『刑務所しか居場所がない人たち 学校では教えてくれない、障害と犯罪の話』(2018年、大月書店)から、罪を犯して刑務所を出入りする「累犯障害者」について書かれた内容を、抜粋して紹介する。