長野市の女性から現金700万円をだまし取った罪に問われている生命保険会社の元社員の裁判が始まり、被告は起訴内容を認めました。また、被害額は1億円以上とみられることが明らかになりました。 詐欺の罪に問われているのは長野市出身で、外資系生命保険会社「メットライフ生命」の元社員、小林貴則被告(39)です。 起訴状によりますと小林被告は2022年、長野市内の飲食店で30代女性に「僕じゃないと購入できない会社の債権があり、それを購入すれば配当を得られる」などとうそをつき、現金700万円をだまし取ったとされています。 小林被告は、逮捕当時は一部、容疑を否認していましたが、23日の初公判で起訴内容を認めました。 検察側の冒頭陳述と証拠調べでは、これまでに約60人から合わせて1億円以上をだまし取ったとみられることや、おととしの7月に警察に自首したことなどが明らかになりました。 弁護側によりますと、小林被告は「被害者に対して申し訳ない」と話しているということです。 小林被告は、長野市の別の女性から現金1400万円をだまし取った罪でも起訴されています 検察は、今月中にもう1件追起訴する方針で、7月以降もさらに追起訴を予定しているとしています。