名古屋市と横浜市の小学校教員が、女子児童を盗撮した画像などをSNS上のグループで共有したとして逮捕された事件を受け、阿部俊子文部科学相は27日の閣議後記者会見で「教師への信頼が損なわれ、極めて遺憾。児童への性暴力はあってはならないことで、任命権者において厳正に対処していただきたい」と述べた。 再発防止のため、文科省が全国の教育委員会に対し、児童・生徒への性暴力防止や、教員の服務規律徹底を求める文書を出し、都道府県の教育長らを集めたオンライン会議も開いて指導するとした。名古屋と横浜の両市教委からは「事実関係を確認後、厳正に対処する」と報告を受けているという。 来年12月には、教員らの性犯罪歴を確認する「日本版DBS」を盛り込んだ児童対象性暴力防止法が施行される予定。阿部氏は「法に基づく取り組みを引き続き徹底していきたい」と述べた。