香港国家安全維持法の施行から5年 最後の民主派団体「社会民主連線」が解散表明 強大な“政治的圧力”があった

「香港国家安全維持法」の施行からきょうで5年。言論統制が強化されるなか、香港の民主派団体「社会民主連線」は政治的な圧力を理由に解散を表明しました。 「香港国家安全維持法」は2020年6月30日に反政府的な活動を取り締まる目的で施行されました。 香港政府トップ・李家超行政長官は、この5年で332人が国安法に違反した容疑で逮捕されたと明らかにしています。 反政府的な活動の取締りは強化され、民主派団体は次々に解散。「社会民主連線」も29日、解散を表明しました。 社民連は2006年に発足し過去には議会に当たる立法会で議席を獲得していました。 社会民主連線 主席 「大切な民主という権利を簡単に手放さないでほしいと、私は願っています」 国安法に違反した罪でメンバーが収監されても、政府批判や民主主義の重要性を訴え続けてきました。 社民連は解散の理由について「強大な政治的圧力があった」と説明しました。 香港メディア「信報」は社民連の解散について「民主派団体がゼロになることを意味する」としています。

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