かつてマンチェスター・ユナイテッドやイングランド代表で活躍した元MFポール・インス氏が、飲酒運転の容疑で起訴された。57歳の同氏は、チェシャー州ネストン付近で自ら運転していたレンジローバーを中央分離帯に衝突させたとされる。 『Mirror』によると、事故が発生したのは6月28日の午後17時頃。警察は「ネストンのチェスター・ハイロードで黒のレンジローバーが中央分離帯に衝突したとの通報を受け、現場に急行。57歳の男性を逮捕した」と発表している。 その後、ポール・インス氏は飲酒運転の容疑で正式に起訴された。保釈された上で、7月18日にチェスター簡易裁判所に出廷する予定である。事故は、インス氏が過去にインスタグラムでも写真を投稿していたヘスウォール・ゴルフクラブの近辺で発生した。 インス氏は1986年から2007年までのキャリアで、ウェストハム、マンチェスター・ユナイテッド、インテル、リヴァプール、ミドルズブラ、ウォルヴァーハンプトンといったクラブでプレイ。中でもユナイテッド時代にはプレミアリーグ2回、FAカップ2回、リーグカップ1回のタイトルを獲得し、アレックス・ファーガソン氏の下で黄金期を支えた。 また、イングランド代表としても53キャップを誇り、EURO1996、1998年W杯、EURO2000に出場。スリーライオンズ史上初の黒人主将を務めたことでも知られている。 現役引退後はマクルズフィールド、MKドンズ、ブラックバーン、ノッツ・カウンティ、ブラックプール、レディングといったクラブで監督を歴任。2023年にレディングを離れて以降、指導の現場からは離れているが、スカイ・スポーツなどでプレミアリーグの解説を行うなど、メディアでも活動していた。 今回の件が、彼のキャリアにどのような形で影を落とすのか。注目が集まる。