愛媛県松山市のマンションで男性が頭に袋をかぶせられ死亡した事件で、嘱託殺人未遂の疑いで逮捕された男性の妻が犯行の際にヘリウムガスを使っていたことが、２日に分かりました。 この事件では松山市岩崎町のマンションの室内で１日未明、頭からナイロン袋を被り、床に倒れて死亡していた無職の織田知典さん（３５）が見つかり、妻の織田由佳容疑者（３８）が夫に頼まれて殺害しようとした疑いで逮捕されています。織田容疑者は２日に身柄を松山地検に送られました。 犯行に使われた袋はゴミ袋位の大きさで、首の付近をゴムバンドで縛っていたとしています。 捜査関係者によりますと、犯行の際にヘリウムガスを使って窒息死を図ったと見られることが新たに分かりました。 また消防が最初に駆け付けた際、遺体は死後硬直が始まっていたことから、死亡してから通報までに２時間以上時間が経過していたと見られ、犯行は６月３０日に行われたと見られています。 警察は３日以降に遺体を司法解剖して死因の特定を急ぐとともに、犯行に至った経緯やヘリウムガスの入手ルートを調べていきます。