無罪男性、違法捜査と提訴 車で事故、国と道に賠償請求

札幌市で2022年、女子中学生=当時(13)=を車ではね死亡させたとして自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われ、公判で無罪となった札幌市の男性(74)が、違法な逮捕・起訴により精神的苦痛を受けたとして国と北海道に計330万円の損害賠償を求め、札幌地裁に4日までに提訴した。3日付。 訴状によると、事故は22年7月7日未明に発生。男性の乗用車が札幌市中央区の交差点に進入した際、対向車線側にいた中学生が男性の走行車線に飛び出し、衝突した。札幌地裁は24年1月23日、「衝突が予見できた可能性は認められない」として無罪を言い渡した。 男性は、中学生が飛び込む様子が付近の防犯カメラに記録され、事故が自身の責任ではないことは明らかだったのに、警察官は死亡交通事故ということのみで現行犯逮捕したと主張。検察官も不起訴とするべきだったのに公判を提起しており、いずれも国家賠償法上、違法だとしている。

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