欧州各地で山火事 熱波と強風で被害拡大

【AFP=時事】ギリシャ、トルコ、フランスなど欧州各国で5日、山火事が発生した。6月から続いていた熱波の影響で、南欧各地では火災の被害が広がっている。 干ばつに見舞われているトルコでは、過去1週間で600件を超える山火事が発生。当局によると、イズミル県で消火活動中に負傷していた林業作業員が死亡した。 また、イズミルの東約100キロで発生した火災では4日、81歳の寝たきりの男性と39歳の林業作業員が死亡している。 農業・林業相のイブラヒム・ユマクル氏はX(旧ツイッター)への投稿で、西部および中部の7件の森林火災が5日夕までに制御されたと明らかにした。しかし、シリア国境に近い南部の港町ドルティヨルでは、5日も消火活動が続けられた。 トルコは、南欧を襲った熱波の影響が比較的小さかったが、強風により火災が拡大した。 仏気象当局は5日、6月19日から続いていた熱波が4日に終息したと発表。しかし同日、南仏各地では、今シーズン初の大規模火災が発生。夏の休暇シーズン最初の週末と重なり、主要高速道路の一部が通行止めとなった。 一部の高速道路では上下線ともに最大10キロの渋滞が発生し、炎天下で立ち往生した多数の運転手に水が配られた。 ギリシャでは、エビア島で火災を引き起こした疑いで52歳の男が逮捕された。公共放送ERTによると、男は土地の下草を除去していた際に火が出て、たちまち手に負えなくなったという。 ギリシャ国内では高温と強風が続き、消防当局は5日も厳戒態勢を維持した。【翻訳編集】 AFPBB News

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加