兵庫県加古川市で昨年９月、民家に少年２人が侵入した事件で、県警捜査３課と加古川署などは９日、窃盗と住居侵入、器物損壊の疑いで、神戸市灘区の飲食店員の女（２０）を逮捕した。女は匿名・流動型犯罪（匿流）グループの一員とされ、県警はすでに実行役と指示役の計３人を逮捕している。 逮捕容疑は、少年ら３人と共謀して昨年９月１９日未明、加古川市内の８０代女性宅に侵入し、腕時計２個（時価約４千円相当）を盗んだ疑い。また、明石市内のマンションのバルコニーに侵入し、７０代女性が住む部屋の窓ガラスを損壊した疑いもある。県警は認否を明らかにしていない。 同課によると、女は侵入先の情報を提供する役割とみられる。過去に貴金属買い取り店で勤務しており、県警は、当時の訪問先から侵入する家を選定したとみている。