「早刷り」と呼ばれる発売前の週刊誌の記事をX（旧ツイッター）に投稿し、著作権を侵害したなどとして、警視庁は9日、職業不詳「エンターテイナー折原」こと東優樹容疑者（29）=住居不定=を著作権法違反と威力業務妨害の疑いで逮捕し、発表した。認否を明らかにしていない。 暴力団対策課などによると、東容疑者は昨年7月10日、翌11日発売の週刊文春の記事をXに投稿した疑いがある。投稿したのはお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志氏を巡る記事6ページ分で、著作権を持つ文芸春秋側は当日中に東容疑者に削除を求めたという。 さらに、東容疑者は同11日、別の男（52）とともに東京都千代田区の同社前で、「おれに記事を消せって言ってくる前に、訳の分からないことを書いてる記事を消しといてくれよ」「編集長、出てこないなら記者の情報を少しずつ出しますよ。自宅、行きますよ」などと拡声機で声を上げ、同社に警備員の配置を増強させるなど業務を妨害した疑いがある。 文芸春秋は取材に「厳正な捜査が進むことを願っております」とコメントした。 東容疑者は著名人らのうわさを扱う「暴露系」の配信者で、別の事件で恐喝などの疑いで2回逮捕されていた。（三井新）