尹前大統領が再び拘置所の独房へ 逮捕で警護中断

【ソウル聯合ニュース】昨年12月の韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領による「非常戒厳」宣言を巡る内乱事件を政府から独立して捜査する趙垠奭(チョ・ウンソク)特別検察官が請求した尹氏の逮捕状が10日未明に発付され、尹氏が逮捕された。内乱首謀などの容疑で1月に逮捕され、3月に釈放されてから4か月で再びソウル拘置所(京畿道義王市)に収容された。 尹氏はソウル中央地裁で前日行われた逮捕状発付の是非を判断する令状審査終了後、ソウル拘置所に移動し、審査結果が出るまで拘引被疑者待機室で待っていたが、一般収容棟に移されるとみられる。 尹氏は一般の容疑者と同様の入所手続きを踏む。身元確認の後、収容者番号が与えられ、身体検査を受ける。所持品は全て預けなければならない。未決囚が着るカーキ色の服に着替え、収容者番号を付けて写真撮影を行う。 入所手続きを終えてからは3坪(9.91平方メートル)余りの独房に収容されると予想される。 過去に大統領経験者が拘置所に収容されたときの独房の広さも3坪ほどだった。2017年3月に逮捕され同拘置所に収容された朴槿恵(パク・クネ)元大統領は一般収容者6~7人が使う雑居房を改造した3.04坪(10.08平方メートル、トイレ含む)の独房で生活した。18年3月に逮捕されソウル東部拘置所に収容された李明博(イ・ミョンバク)元大統領の独房の面積は3.95坪(13.07平方メートル、トイレ含む)だった。 尹氏の独房内には棚、折り畳みテーブル、テレビ、流し台、便器などがあるという。ベッドはなく、就寝時は床に布団を敷く。入浴はほかの収容者の入浴時間と重ならないよう調整される。食事のメニューも一般収容者と同じだ。 逮捕状発付と同時に尹氏に提供されていた大統領警護処の警護も中断された。元職大統領の礼遇に関する法律によると、大統領経験者と妻に必要な期間の警護・警備を提供することができる。しかし、尹氏は逮捕されたため、そのような礼遇が必要ではなくなった。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加