韓国の尹前大統領を再逮捕、非常戒厳を巡り エアコンのない独房に収監

韓国の尹錫悦前大統領による昨年12月の「非常戒厳」宣言を捜査している特別検察官は7月10日、特殊公務執行妨害などの疑いで尹氏を再逮捕した。尹氏は1月に内乱容疑などで身柄を拘束されたが、約50日後に勾留が取り消されていた。関係者によれば、エアコンのない約9.3平方メートルの独房に入り、カーキ色の上下の囚人服を着用、床に折り畳みマットレスを敷いて寝るという。すでに内乱首謀罪で刑事裁判が行われており、最高刑は死刑か終身刑となる。 韓国の尹錫悦前大統領による昨年12月の「非常戒厳」宣言を巡り、特別検察官は10日、特殊公務執行妨害などの疑いで尹氏を再逮捕した。 ソウル中央地裁は声明で、証拠隠滅の恐れがあるとして逮捕状を出したと説明した。 特別検察官は、先月の李在明大統領就任後に捜査を始め、特殊公務執行妨害などの疑いについて捜査してきた。 尹氏は今年初め、ソウル拘置所に52日間収監されたが、4カ月前に勾留が取り消されていた。その後は、ソウルの高級マンションで妻と共に生活していた。 今回の再逮捕により、尹氏は再び収監された。 関係者によれば、尹氏はエアコンのない約9.3平方メートルの独房に入る。カーキ色の上下の囚人服を着用、床に折り畳みマットレスを敷いて寝るという。 憲法裁判所は4月、国会による弾劾を支持し、尹氏を罷免した。 6月に李在明氏が新大統領に就任後、特別検察チームが捜査を開始した。 検察官と捜査官合わせて200人超から成るチームは、尹氏に対する追加容疑についても捜査を進めている。 尹氏はすでに内乱首謀罪で刑事裁判が行われており、最高刑は死刑か終身刑となる。

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