産業廃棄物処分を無許可業者に委託容疑 東京・日の出町で不法投棄か

産業廃棄物の処分を無許可の業者に委託したとして、警視庁は、東京都立川市の解体業者「匠ライフパートナーズ」解体部長の水田翔悟容疑者(34)=住所不定=を廃棄物処理法違反(無許可委託)の疑いで逮捕し、11日発表した。許可がないのに、処分を受託した別の解体業者2社の社長もそれぞれ同法違反容疑で逮捕し、法人としての3社も同容疑で書類送検した。 解体工事に伴う産業廃棄物の処理は、元請け業者が自ら適正に運搬・処分するか、許可を得た業者に処分を委託するよう定められている。水田容疑者は「人手不足のため委託した」と容疑を認め、他の2人は否認しているという。 生活経済課によると、水田容疑者の逮捕容疑は昨年10月下旬、国立市内の家屋解体工事で出た産業廃棄物の処分を、無許可の会社に委託したというもの。これをさらに孫請けの無許可の会社が受託していた。 孫請けの会社は、日の出町にある自社の敷地にプラスチックなどの混合廃棄物約968キログラムを投棄した疑いがある。同課は「不適正な処理や不法投棄は土壌や周辺環境を汚染することにつながりかねない」とし、取り締まりを強化するという。(太田原奈都乃)

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