スペインで極右グループと移民が衝突、5人負傷 高齢男性襲撃受け

Ana Cantero [マドリード 13日 ロイター] – スペイン南東部ムルシア州トーレパチェコで12日夜、極右グループ、地元住民、北アフリカからの移民の間で激しい衝突が発生した。今月9日に高齢男性が何者かに襲われたことを受けた。 地元当局者は12日の衝突で5人が負傷し、1人が逮捕されたとロイターに明らかにした。政府筋によると、逮捕者はさらに増える見通し。 交流サイト(SNS)に投稿された動画には、極右のシンボルが描かれた服を着た男らとモロッコの旗を掲げる移民が互いに物を投げ合う様子が映っている。 現地では9日、高齢男性が路上で襲撃され負傷した。襲撃の理由は不明で、逮捕者も出ていないが、地元住民と移民の間で緊張が高まっている。 同地域における中央政府代表はテレビで、襲撃事件は捜査中だと説明。その上で「ヘイトスピーチ(憎悪表現)」や「暴力扇動」を非難し、暴力に対処するために治安部隊を追加派遣すると述べた。 地元政府のデータによると、トーレパチェコの人口の3分の1近くは外国出身者。町の周辺地域にも農業で日雇い労働者として働く移民が多数居住している。

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