19億5000万ドルで中国に売却されて8年ぶりに再オープン…NYウォルドーフホテル、1泊が驚きの1500ドル

米国ニューヨークの高級ホテル「ウォルドーフ・アストリア」が改装工事を終えて8年ぶりに営業を再開するとニューヨーク・タイムズ(NYT)が14日(現地時間)、伝えた。 この報道によると、ウォルドーフホテルは9月から宿泊予約の受付を再開する。ヒルトン公式サイトを基準に1泊の宿泊料金は客室あたり1500ドル(約22万円)から始まるとNYTは伝えた。 マンハッタン・ミッドタウンにあるウォルドーフホテルは大恐慌時期である1931年に47階建てとして建設され、20余年間世界最高層ホテルとしてその名を轟かせてきた。各国首脳やセレブリティがニューヨークに来るたびに愛用してきた宿としても有名だ。冷戦時期の1959年、米国を訪問したソ連共産党のニキータ・フルシチョフ書記長がこのホテルを予約した。 朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領も1965年訪米の際にこのホテルに宿泊したほか、金大中(キム・デジュン)元大統領や盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領、朴槿恵(パク・クネ)元大統領もニューヨーク訪問の時にこのホテルに宿泊した。 ハリウッドスターを含んだ多くのセレブリティもまた、このホテルを愛用した。映画『女の香り』など多数の作品でも舞台として登場して象徴性を加えた。 その後、中国安邦保険グループは2014年ホテルチェーン「ヒルトングループ」から19億5000万ドルでこのホテルを買収した。当時、単一ホテル売却価格としては最高記録だった。 2017年安邦保険の呉小暉当時会長が腐敗容疑で当局に逮捕されて安邦保険の資産が中国国営大家保険に移管されてウォルドーフホテル所有権も大家保険保険に移った。 同年始まったリフォームは高層部を高級マンションに切り替え、客室を全面的に現代化する方向で行われた。 工事期間は当初2年の計画だったが、安邦事態やコロナ禍などが重なり完了時点が大幅にずれ込むことになった。 リフォームで小型客室がなくなって建物上層部がマンションに変わり、従来1400室あった客室数は375室に減った。所有権は中国保険会社に移ったが、ホテルの運営はヒルトンが引き続き担当している。

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