“尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹氏(78)が20日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。タクシー運転手の言葉にショックを受けたことを明かした。 番組では、教員による児童生徒へのわいせつ事案などが全国で相次いで発覚している問題を特集。女子児童の盗撮画像を交流サイト(SNS)のグループチャットで共有したとして、名古屋市立小の教諭らが逮捕された他、埼玉、広島、福岡の各県でも児童にわいせつな行為をしようとしたり、生徒の着替えを盗撮したりしたなどとして逮捕されている。 文部科学省は10日、都道府県・政令指定都市教育委員会の教育長らを集めた緊急会議をオンラインで開き、望月禎・初等中等教育局長は「教育界を揺るがすような大変ゆゆしき事態。教員による性暴力は根絶しないといけない」と述べ、服務規律の徹底を改めて求めた。 また、阿部俊子文部科学相は15日の閣議後記者会見で、教員採用時に児童生徒へのわいせつ行為に関する処分歴を国のデータベース(DB)で確認しているかどうかについて、全国の教育委員会や学校法人に対し実態調査を行う考えを示した。 尾木氏は「今、現実的に(教員の)社会的な信用の失墜というのが物凄いんですよ。この前も大阪でタクシーに乗ったら、運転士さんが“孫が小4と中1にいるけれども、先生に襲われないか心配で心配で”って僕の顔を見て言うんですよ。ここまで来ているのかと思ってショックでしたね」と言い、「先生のイメージが地に落ちちゃってるというか、疑ってかからなきゃいけない。昔はもっと信頼されていたと思うんですけれども、先生たちもSNSの影響とかいろんなものに巻き込まれていますよね」と述べた。