メンズエステ店から暴力団に資金が流れていた事件を受け、県警は24日、富山市の繁華街を巡回し、店に暴力団追放を呼びかけました。 24日夜は県警・組織犯罪対策課や富山中央警察署の捜査員などおよそ20人が、富山市の桜木町や富山駅前を巡回しました。 *警察(呼びかけ) 「口止め料を要求する行為とか寄付金、援助金、いわゆるみかじめ料に該当する場合は警察に相談してください」 捜査員らは、スナックやガールズバーなどおよそ60店を訪問し、「暴力団排除宣言の店」と書かれたステッカーや暴力団の違法行為が載ったチラシを各店舗に配ったほか、暴力団からのみかじめ料などの要求がないか店に聞きとりました。 *ル・モンド オーナー 宮越美智子さん 「警察に何かあったらすぐ連絡して対処してもらえるというのが分かって安心。そういう人(暴力団)がいなくなってクリーンな桜木町になってほしい」 県警は今年5月、富山市の違法なメンズエステ店の経営に関わった富山大学の准教授を逮捕、一連の捜査で、准教授から暴力団への金の流れを確認し、組長の男を逮捕しています。 今回の巡回は暴力団組長の逮捕を受け、さらに暴力団排除の機運を高めるためのもので県警は不当な要求には毅然とした態度を取り、早期に警察に相談してほしいとしています。 *県警 組織犯罪対策課 浅井享二警部 「恐れずにみんなで協力して暴力団に立ち向かうことが必要。例えば自治会単位、職域の協会など、声をかけてスクラムを組んで、暴力団排除の機運を高めていけたら」 県警によりますと、去年末時点で、県内の暴力団は六代目山口組傘下の3団体、およそ220人が確認されているということです。