大晦日の早朝、ホストに呼ばれた女性…書かされたのは「毎月30万円支払う」契約書 “売掛金”返済を迫った容疑でホスト逮捕 店も関与か 熊本

東京などでトラブルが相次いだホストクラブの「売掛金」。熊本県警は、女性客から現金を脅し取ろうとしたとしてホストの男を逮捕しました。 8月4日午後5時すぎ、県警は、熊本市中央区の繁華街にあるホストクラブを家宅捜索しました。 記者「捜査員が、ホストクラブの店舗に家宅捜索に入っていきます」 恐喝未遂の疑いで逮捕されたのは、この店で働くホストの中野雄輝容疑者(27)です。 警察によりますと、中野容疑者は2024年12月31日の朝早く、熊本市中央区花畑町にあるホストクラブに20歳の女性客を呼び出して売掛金の返済を迫り、「払わないのなら弁護士や業者を使って何でもするぞ」などと言い、毎月30万円を支払うという内容の契約書を書かせた上で現金を脅し取ろうとした疑いが持たれています。 警察の調べに対し、中野容疑者は「話し合いをして女性が決めたこと」「脅してはいない」と容疑を一部否認しています。 女性はこれまでにあわせて数百万円の売掛をしていたとみられ、警察は、事件に店が関与している可能性もあるとみて捜査しています。 ■深まる「売掛金問題」 売掛金の支払いを巡っては、女性に売春をさせるなどの問題が東京などで相次ぎ、社会問題となっています。 そのため2025年6月に改正風営法が施行され、恋愛感情に乗じた女性客への高額請求、いわゆる“色恋営業”や、不当な売掛金の取り立てが禁止されています。 また、高額な支払いのために客を脅すなどして売春や性風俗店などで働くことを求める行為も禁止されています。 警察によりますと、今回の熊本の事件も「女性が警察に相談していなければ、そのような事態に発展していた恐れもあった」ということです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加