【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。大阪市内にあるお寺「正圓寺」(しょうえんじ)が心霊スポットと化し注目を集めています。正圓寺は2023年に当時住職だった男性が逮捕され、住職が不在に。荒廃が進み心霊スポットとして若者らが集う場所となってしまいました。許可のない立ち入りは違法です。ツアーなどの正規の手段でオカルトを楽しむことが望ましいですね。 さて、そんなニュースにちなみ、今週は映画「事故物件ゾク 恐い間取り」を紹介します。 本作は事故物件に住み続ける芸人・松原タニシの実体験に基づく物語を映画化した「事故物件」シリーズの新作です。必ず憑りつかれる部屋、いわくつきの古い旅館、降霊するシェアハウスでの恐怖体験を描きます。 この「事故物件」シリーズは初代となる前作が23億円売り上げて大ヒットしたんですよ。その時は元KAT―TUNの亀梨和也さんが主演。松原さんが体験した事故物件の恐怖を再現しました。今作は「Snow Man」の渡辺翔太さんにバトンタッチ。さらにスケールアップした内容となりました。 特に、今作はリアルドキュメンタリーとの融合が素晴らしかったと思います。渡辺さんが物件で携帯を置いて部屋を撮影しながら寝るんですけど、映画を見てる私たちはそのスマホの画面越しで部屋や渡辺さんを見るんです。そして、その画面が不気味に粗い、というようなさまざまな工夫で恐怖心をあおります。昔からのホラー映画でいうと、お化けや幽霊がアタックしてくる怖さが売りでしたよね。そうしたホラーの演出とリアルドキュメンタリーの怖さを半々で見せてるのがうまい。今の新しいホラーのあり方だなと思いましたね。 僕は霊感がないのですが、一度都内で物件を内見したときに恐ろしい体験をしたことがあるんですよ。部屋に入った瞬間から何かぞわっとするなとずっと感じていたんです。そこでなぜかブレーカーが異様に気になったのでぱかっと開けてみると、なんとお札がびっしりと張り付けられていたんです。おそらく過去に何かあったことは確定なのですが、それから数人の居住者が住んで問題がなかったため不動産屋さんの書類にも記載がありませんでした。本当に腰を抜かしたのを覚えています。 とはいえ、そのようなことはめったにありませんから、じめじめと蒸し暑いこの夏に劇場でひやりと涼しいホラーな映画体験をしてはいかがでしょうか。