【AFP=時事】モロッコのフェミニスト活動家イブティサメ・ラシュガー氏(50)が、ソーシャルメディアへの投稿で「イスラム教を冒涜した」として逮捕・勾留された。検察がAFPに明らかにした。 ラシュガー氏は先月末、アラビア語で「アラー(イスラム教の唯一神)」と書かれたTシャツを着た自身の写真に「レズビアン」とコメントを付けてインターネット上に投稿。10日に逮捕された。 投稿された写真には、イスラム教は「他のあらゆる宗教的イデオロギーと同様、ファシスト的で、男尊女卑的で、女性蔑視的だ」というメッセージも添えられていた。 公判期日はまだ決まっていない。 モロッコの刑法では「イスラム教を冒涜した者」には2年以下の拘禁刑が科されるが、公衆の面前、しかも「電子的手段を含む」方法で行われた場合、5年以下の禁錮刑を科される可能性がある。 このため多くの人がラシュガー氏の逮捕を求めていた。 モロッコの人権擁護団体は、刑法のこの条文は表現の自由を制限するものだと長年批判している。 ラシュガー氏の投稿はソーシャルメディア上で激しい反響を呼んだ。 同氏は後にフェイスブックへの投稿で、「レイプ、殺害、リンチ、石打ちの脅迫が何千件も寄せられた」と明らかにした。【翻訳編集】 AFPBB News