刑事事件でマンガ中止、名義変え原作者で起用 小学館編集部がおわび

小学館のマンガ配信アプリ「マンガワン」の編集部は27日、マンガ作品「常人仮面」の配信を取りやめ、単行本の出荷を停止したと発表した。「原作者の起用判断および確認体制に問題があった」としている。小学館によると、原作者の一路一氏は北海道内の私立高校の元教員。元生徒の女性が一路氏から性暴力を受けたとして、2022年7月、損害賠償を求める民事訴訟を札幌地裁に起こしており、札幌地裁は今月20日、一路氏に1100万円の支払いを命じた。 編集部の発表などによると、元教員はもともと「山本章一」名義で「堕天作戦」をマンガワン上で連載していた。発表では「20年に(元教員が刑事事件で)逮捕・略式起訴され罰金刑を受けたことを踏まえ、『堕天作戦』の連載を中止いたしました」としている。 その後、22年10月1日、マンガワンのウェブサイト上には、同月末をもって作品の配信自体を終了する旨が掲載された。 ところが、22年12月、元教員が原作を手がけた「常人仮面」の連載がマンガワン上で始まった。元教員の名義は「一路一」に変わっていた。 編集部は、元教員が刑事事件を起こしていたことや、女性から民事訴訟を起こされていたことも踏まえ、「本来であれば原作者として起用すべきではありませんでした。何よりも被害に遭われた方に対し、心よりお詫(わ)び申し上げます。編集部として責任を重く受け止めております」としている。(照井琢見)

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