校内に仕掛けられた20台以上のカメラ…38歳男性教諭を逮捕 きっかけは天井・点検口の“小さな穴” 教育現場で相次ぐ盗撮被害

栃木県の高校教諭の男が、学校内に設置した小型カメラで盗撮したなどとして逮捕されました。校内からは20台以上のカメラが見つかったということです。相次ぐ盗撮事件、防ぐ手立てはあるのでしょうか。 マスクをつけ、深々とフードをかぶった男。栃木県の県立高校教諭・古口大輔容疑者(38)です。勤務先の高校の女子更衣室で、女性の着替える様子を盗撮するなどした疑いがもたれています。 「小型カメラが設置されている」 事件が発覚したのは今月6日、学校関係者からの通報でした。トイレに入った女性が、ふと天井を見上げると、点検口のフタに“小さな穴”があることに気がついたということです。 警察官が調べると、フタの裏側に縦横1センチほどの小型カメラを発見。さらに、動画を記録するためのSDカードも。小型カメラはトイレのほかにも、女子更衣室など校内の十数か所から、あわせて20台以上見つかったということです。 古口容疑者 「ネットショップで部品を買って自作した」 小型カメラは点検口のフタを削って小さく丸い穴を開け、レンズだけが出るよう精巧につくられていたといいます。 動機について、古口容疑者は…。 古口容疑者 「気付かれずにやるスリル、達成感があった。盗撮することが楽しかった」 取り調べに容疑を認めているということですが、SDカードについてはこんな説明も…。 古口容疑者 「動画がいっぱいになると定期的に取りかえていた」 今回、校内で見つかったカメラは20台以上。定期的にSDカードを交換するためには、何度もトイレなどに侵入する必要があります。 警察は、古口容疑者が夜間などに行動していた可能性もあるとみて調べています。 教育現場で相次ぐ盗撮事件。未然に防げなかったのでしょうか。 栃木県の教育委員会によると、今年5月以降、全ての県立学校を対象に研修や点検などを実施していたといいます。 しかし、今回の事件については…。 栃木県教育委員会 担当者 「一般人の想像力を超えていたという感じはする」 さらに、今後の対策についても「正解が見つからない」としたうえで、「そのくらい巧妙だった」と説明しています。 学校関係者、いわば“身内による犯行”に早急な対策が求められています。

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