「ムービング」「エクストリーム・ジョブ」のリュ・スンリョン、「イ・ドゥナ!」のヤン・セジョンらが出演するオリジナル韓国ドラマシリーズ「パイン ならず者たち」の第10話、最終回となる第11話が8月13日に配信された。オ・グァンソク(スンリョン)をはじめ盗掘一味の仲間割れに端を発したアクシデント、大企業のお家騒動などあらゆる災いが同時多発的に発生する最終週ならではのジェットコースター展開に、視聴者からも衝撃の声が上がった。(以下、11話までのネタバレがあります) ■均衡状態から一転、壮絶クライマックスへ 「パイン ならず者たち」は、1970年代の木浦を舞台に、グァンソクとその甥・ヒドン(セジョン)、釜山から来た詐欺師キム教授(キム・ウィソン)らが、海底に眠る高価な陶磁器を巡って激しい奪い合いを繰り広げるクライム・アクション。原作は、「ミセン-未生-」の原作者としても知られる作家ユン・テホ氏が手掛けたウェブトゥーン漫画だ。 海底に埋まった陶磁器を掘り出すには人手がいると分かり、グァンソクとキム教授は手を結び、合同で盗掘作業に乗り出した。ボルグ(チョン・ユンホ)やジョンチュル(キム・ソンオ)ら、事故に見せかけ“始末”されたメンバーもいた一方で、第9話までは骨董店のソン社長(キム・ジョンス)や陶磁器の専門家“ハ先生”ことハ・ヨンス(ウ・ヒョン)らも加わって、欲深い“ならず者”たちが互いをけん制し合いながら徒党を組んで盗掘を続行。均衡状態が続いていた。 だが、微妙なバランスの上に成り立っていた均衡状態が9話後半で一気に崩壊。お宝を巡っての壮絶な奪い合いへと一変した。 ■視聴者の度肝を抜く壮絶シーン連発 まず均衡を崩したのは新たな仲間を引き連れて戻ってきたキム教授。掘り出したお宝をすべて自分のものにしようと拳銃を振り回すキム教授になす術はなく、ソン社長やハ先生らは仕方なく、掘り出した陶磁器の隠し場所を明かす。それは偽物だったのだが、陶磁器を横取りして釜山に戻ろうとしたキム教授らは船上火災で散々な目に遭う。 その後も主要人物が銃弾に倒れたり、ならず者たちの壮絶なカーアクション、崖から落ちた車の大炎上など、これまでの均衡状態からは想像もできないド派手なシーンがこれでもかと登場。視聴者の度肝を抜いた。 さらにソウルでも、グァンソクの盗掘プロジェクトの依頼主・大企業会長夫人のジョンスク(イム・スジョン)が夫・チョン会長(チャン・グァン)の危篤状態からのまさかの生還により、崖っぷちに追い込まれる。ジョンスクがプライドをズタズタにされ、あまりの怒りとショックに我を忘れて金切り声をあげる場面は、さながらホラーのよう。 ほぼすべての登場人物がだまし合いと命の奪い合い、流産、駆け落ちからの生き別れ、逮捕…と、さまざまな地獄を見る強烈な展開が用意されていた。 ■視聴者驚き「予測できない展開過ぎた」 のどかにも見えた中盤の盗掘作業からは想像もできない最終週の壮絶展開に、視聴者からも驚きの声が続々。「え、え、ええ~~!?待って、どういうこと?」「最後まで予測できない展開過ぎた」「見応えがすごい!クライム・アクションって、こういうことだったのか」「最後が怒涛過ぎて…続編やってくれますよね?」といった声でにぎわった。 盗掘に命を懸けた男たちが泥臭い生きざま、死にざまを見せた一方で、ヒドンとソンジャ(キム・ミン)の切ないロマンスに注目するファンも。セジョン演じるピュアな心を持ったならず者・ヒドンはもちろん、今作が本格的なドラマデビューだったソンジャ役・ミンの演技にも絶賛の声が上がっていた。 「パイン ならず者たち」(全11話)は、ディズニープラスのスターで全話独占配信中。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部