【AFP=時事】ナイジェリア、中国人詐欺師69人を強制送還 ナイジェリアのナイジェリア経済金融犯罪委員会(EFCC)は21日、サイバーテロとインターネット詐欺の罪で有罪判決を受けた中国人60人とフィリピン人39人を含む外国人102人を強制送還したと発表した。 強制送還となった102人の内訳は、中国人60人、フィリピン人39人、カザフスタン人2人。チュニジア人1人。数日中にさらなる強制送還が予定されているという。 EFCCは、空港のチェックインカウンターに並ぶマスクを着けたアジア系の男たちの写真を公開した。 102人は、昨年12月に最大都市ラゴスの高級エリア、ビクトリア島地域で行われた一斉捜査で逮捕されたサイバー犯罪の容疑者792人の一部。 逮捕された792人のうち少なくとも192人は外国人で、うち148人は中国人だった。 アフリカで最も人口の多いナイジェリアは、地元の俗語で「ヤフーボーイズ」として知られるインターネット詐欺集団の巣窟として知られている。 EFCCは、若い犯罪者が詐欺の手口を学ぶ隠れ家をいくつか摘発した。 EFCCによると、外国の犯罪組織はナイジェリア人の共犯者を雇い、フィッシング詐欺を通じてオンラインで被害者を見つけていた。被害者をだまして金銭を送金させたり、パスワードなどの機密情報を明かさせたりする手口がよく使われる。 詐欺の標的は主に米国人、カナダ人、メキシコ人、欧州人だった。 専門家は、外国の「サイバー犯罪シンジケート」がナイジェリアに拠点を構える理由について、同国の脆弱(ぜいじゃく)なサイバーセキュリティーシステムを悪用するためだと説明している。【翻訳編集】 AFPBB News