DeNA・三浦監督、〝ハマの署長〟となって防犯を啓発 野球にも通じる「みんなで協力して守っていきたい」

DeNA・三浦大輔監督(51)が10日、横浜市の都筑警察署で一日署長を務め、防犯の啓発を呼び掛けた。ハマの番長は〝ハマの署長〟としてイベントに登場し、社会問題化している闇バイトへの注意を喚起。チームが一致団結して成し遂げた昨季の日本一に例えて発信し、一人一人が協力することが犯罪の防止につながると訴えた。 1月10日の「110番の日」に、三浦監督が一日署長に就任した。イベントに登場すると「ハマの署長でよろしくお願いします」と笑顔であいさつ。来場したファンらの前で防犯の啓発を呼び掛けた。 〝ハマの署長〟が関心を示したのは闇バイト。「高収入」や「ホワイト案件」などの言葉に釣られ、加担した若者らが逮捕される事件が相次いでおり、社会問題となっている。「ホワイトな企業は『ホワイト』とは絶対に言わない。違和感を覚えたら誰かに相談する。怪しいと思ったら無視する。僕はそうしています」と対策を訴えた。 あえて制服は着用せず、昨季のホーム用ユニホームを身にまとった。今季からユニホームが新しくなることを踏まえた選択で「優勝したユニホームを着るのは今回のイベントが最後になるかもしれない。着納めです」と名残惜しむとともに、リーグ優勝を目指すシーズンを見据えた。 野球にちなんで「守りたいもの」を問われると「昨年経験したことを大事にしていきながら、2025年はプラスアルファの力を持って戦っていきたい」と言葉に力を込めた。昨季はリーグ3位からの下克上で日本一に輝いただけに、チームの位置づけは挑戦者。三浦監督は「攻めます」と力強く言い切った。 「一人の力は小さなものかもしれないけど、昨季は束になって大きな力を生み出すことができた。街の安全もみんなで協力して守っていきたい」。21年の監督就任後初となる一日署長で役目を全うし、指揮官はハマの番長に戻った。(鈴木智紘)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加